Z世代が求めるものを知っていますか?採用のプロが徹底解説いたします!
今の新卒採用で出会う学生たちと話が合わない、考えていることがわからないと頭を悩ませている採用担当の方も少なくないと思います。
それは、Z世代と言われている今の若者の特徴を掴みきれていないからかもしれません。
そこで、今回はZ世代の特徴とZ世代が企業に求めるものについて解説していきたいと思います。
新卒採用の参考になれば幸いです。
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1.Z世代とは
Z世代とはアメリカで提唱された考え方で大体1990年後半から2012年頃に生まれた世代のことを言います。
元々はマーケティング業界で使われていた言葉で、Z世代はこれからの消費を担う世代ということで注目されています。
日本は少子化が進んでおり、Z世代は総人口の1/5程度なので消費の担い手とは言いづらいですが、労働力の中心世代になっていくことは間違いないので採用業界では重要視されている世代です。
ちなみにZ世代の1つ前はY世代(1980年初頭~1985年頃に生まれた世代)と呼ばれており、Z世代の次はα世代(2010年以降に生まれた世代)と呼ばれています。
2.Z世代の特徴
Z世代は主に1990年後半~2012年頃に生まれた世代を指すことになりますが、実はこの年代はインターネットが普及し始めており、ネットに親しんできている世代ともいえます。そのためZ世代の特徴はネットに関連したものが多くなっています。
そのため、Y世代とは全くことなる特徴を持っていることになっているのですが、このZ世代の特徴についてまず確認をしていきましょう。
- デジタルネイティブである
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Z世代は子供の頃からインターネットが普及しており、デジタルが当たり前だと感じる世代です。
初めての携帯電話がスマホになる世代でもあるので、スマホネイティブとも呼ばれます。
子供の頃からデジタルに触れているので、新しいデジタル媒体に対して抵抗がない人が多いです。
ただし、プライバシー保護やセキュリティなどの情報リテラシーが他の世代よりも高いかというとそうでもなく、自宅住所がわかるような写真を平気でネットにアップしてしまう人も少なくありません。
ネットで知り合った人に会って痛ましい事件に巻き込まれてしまったというニュースが絶えないことからもわかるかと思います。
物心ついたときからインターネットというものがあり、インターネットを経由して情報を交換することに慣れており、怖いという意識が少ないのかもしれません。
- 情報収集は主にSNS
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Y世代は情報収集といえば新聞、雑誌、企業のホームページなどが主流でしたが、Z世代は主にSNSで情報収集する傾向があります。
最近耳にするようになった【バズる】という現象もSNS発祥のものでありますが、実際にネットでバズることでこれまで目を向けられていなかった商品が売れたりとその影響力は図りしれないものになっています。
新聞、雑誌、企業のホームページは自分の知らない誰かが作ったものだから信用できないが、SNSは自分の知っている人もしくは憧れの人の意見だから信用できるという考え方を持つ人が多いです。
- 効率を求める
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Z世代は面倒なことを嫌い、効率を求める傾向が強いです。
特にスマホなどのツールを利用してどんどん作業を効率化するのが得意です。
音声入力にも抵抗がなく、音声でメモを残す人も多いです。
Y世代ではまだスマホはプライベートな機器という意識が強く、仕事中に触ることに罪悪感を抱く人も多かったですが、Z世代では仕事を効率的に進めるためにスマホを使用するのは当たり前の感覚になっています。
効率的に作業ができるようになるのは良いことですが、効率を求めるということは面倒なことを嫌うということでもあります。
洋画も字幕を読むのが面倒くさいから吹き替えで見るというZ世代が増えています。
活字離れも進んでおり、長く堅い文章は嫌われ、わかりやすい画像や動画が好まれます。
ホームページや口コミサイトでの情報収集よりtwitterでの情報収集が主流なのも、前者は長い文章を読まなくてはいけない、知りたい情報にたどり着くまでに時間がかかるということで嫌厭されているというのも理由の1つです。
- リアルな友人と趣味の友人がいる
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学校で会うリアルな友人とは別に、SNSで知り合った趣味の友人を持つZ世代も増えています。
趣味の友人に関しては、好きなものについて話し合うのに必要ないということで本名、素顔、居住地も知らないという場合も少なくありません。
このように、ネットが普及した世代に生まれたということもあって、使いこなしている者の多く、生活をする上でも必要不可欠になっていることや、特にSNSはその中でも重要なツールとなっていることがわかります。
3.Z世代が企業に求めるもの
次に、Z世代が自分が働く企業に求めるものを見ていきましょう。
3-1.プライベートも充実できる働き方
内閣府の若者を対象としたアンケート調査では、2011年に比べて2017年の方が仕事よりも家庭を優先したいという割合が増えています。
半強制的な飲み会、非効率な悪習、残業が常態化した環境などは早期退職の要因になるでしょう。
通勤時間が短縮されるリモートワークも人気があります。
若者だけでなく既存社員もプライベートを充実させたいと考える人が増えているので、この機会に見直してみるのもいいかもしれません。
3-2.多様な働き方ができる
働き方改革の影響でリモートワーク、ワーケーション、副業可能など多様な働き方を導入している企業が増えてきています。
安定した企業で長く勤めたいという人が多いZ世代にとって、長く勤められるかどうかは大企業であるかどうかではなく、自分のライフスタイルが変わっても心地よく働ける環境であるかどうかを重要視する傾向があります。
社員の働き方を制限するような状態では、心地よく働くことができる環境とは言えません。
リモートワーク、副業を禁止している企業は、禁止している理由は何か、可能にできる策がないかを見直してみましょう。
3-3.無理なく共働きできる環境
以下のデータは「令和2年度版男女共同参画白書」に掲載された「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきという考え方に関する意識の変化」について調査されたものになっています。
年々、意識は変化しており、女性の社会へ進出することに対して前向きな意見が増えてきていることがわかります。
共働きの家庭が増加しているなかで、就活生にとっても共働きを考えている者は数多くいます。
収入面での不安、男女平等の考え方の浸透などが影響しているのでしょう。
女性の産休・育休取得、育休復帰後の時短勤務などを導入している企業は多いですが、男性が子供や配偶者のケアをできるような仕組みが整っている企業はまだまだ少ないです。
逆に男性の育休取得率が高く、フォロー体制も整っている企業は強みになるでしょう。
育休の期間だけでなく、小さい子供がいる家庭は様々な助けが必要になります。
社内ルールを整えるだけでなく、急な遅刻や欠勤がフォローできるように業務が属人化しない仕組み作りも大切です。
3-4.付かず離れずの距離感
Z世代はリアルな友達と趣味の友達を持ち、自分の好きなことに関してはリアルに会う人たちとは共有しない傾向にあります。
そのため、リアルに会う職場の人にプライベートを干渉されるのを嫌います。
仲良くなろうと思って趣味の話や休日の過ごし方を聞きたい気持ちはわかるのですが、あまり積極的にプライベートな質問をするのは控えたほうがいいかもしれません。
プライベートな話に関しては、本人が話したいときに聞いてあげるぐらいのスタンスを構え、付かず離れずの距離感を意識しましょう。
4.【番外編】Z世代へのよくある誤解
Z世代の特徴を書いているサイトは多いですが、いくつか「それは違うのではないか」と思われるものもあります。
情報に惑わされて採用戦略を間違わないように確認してみてください。
- SNSで就活する
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Z世代はSNSで情報収集しますが、就活に関してはSNSだけで情報収集しているわけではありません。
従来の就活生のようにナビサイト、企業ホームページでの情報を見て、説明会に参加します。
SNSアカウントもチェックしていますが、SNSが面白くてフォロワーが多いことと、自分が入社したいかどうかということはちゃんと分けて考えています。
SNSに気を取られて、従来のメディアを疎かにしないように気を付けましょう。
- 自分を発信するのが上手
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SNSを利用しているかといって、みんながみんなインフルエンサーのように自分を発信しているわけではありません。
むしろ見る専門のZ世代の人の方が圧倒的に多いです。
ですので、自分を発信していくのに大事な企画力、文章力に関しては他の世代より優れているというわけではない印象です。
ただし、写真に関しては目が肥えているので写真のセンスが良い人は多いでしょう。
- 情報を見つけるのが上手
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Y世代までは主な娯楽メディアといえばテレビでした。
テレビは流れてくるものを眺めるだけなので、能動的に面白いものを見つける力が落ちたとも言われていました。
では、Z世代はSNSで自ら面白いものを見つけに行っているのかというとそうではなく、フォローした人たちの投稿やおすすめ動画などを流れてくるまま見ているようです。
つまり、SNSをテレビのように見ているZ世代が多いのです。
ですので、他の世代と比べて自ら新しい情報を探してくる能力が高いというわけではありません。
5.カテゴライズして考える必要はない
Z世代の特徴やZ世代が企業に求めるものを解説してきましたが、世代をカテゴライズして採用を考えていく必要はあまりないと考えています。
どの世代にも優秀な人材、自社とは会わない人材が存在しますし、今の学生が求めている職場環境は既存の社員も求めているものであることが多いです。
世代の特徴を分析するのではなく、社会情勢や採用市場を分析し、今のニーズを把握し続けることが大事でしょう。
また、世代ごとに一括りして考えるのではなく、個々に合わせた採用戦略を立てるのも重要です。
6.今の新卒採用のポイント
では、今の新卒採用はどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
いくつかのポイントをご紹介します。
6-1.”わかりやすい”を意識する
直観的に操作できるデバイスが増え、説明書を読まない人も増えています。
会社説明も堅苦しい文章が続くようなものは好まれません。
文章は簡潔に、図や画像を使用して”わかりやすい”ものを意識してください。
採用動画も人気のコンテンツなので作成してみるのもいいでしょう。
ただし、自分たちで動画を作成するときは、素人感が出ていないか、社内の人しかわからないようなネタになっていないか確認しながら作成してください。
6-2.新型コロナウイルス感染症の影響を考慮する
今の新卒は何といっても新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響を大きく受けています。
コロナ禍前の学生と同じような学生生活を送ってきていません。
「大学で一番頑張ったことは?」
「アルバイトで大変だったことは?」
という鉄板の質問に対して、コロナ禍前の学生のように中身のあるエピソードが返ってこないことも増えています。
それは学生にやる気がなかったというわけではなく、制限された学生時代を過ごしたからです。
コロナ禍中の学生とコロナ禍前の学生を比べるのではなく、同世代の学生と比較するよう気を付けましょう。
6-3.ダイレクトリクルーティングを利用する
就活において、今の新卒が従来の新卒と大きく違うのは売り手市場であるということでしょう。
自ら応募するだけでなく、企業からのスカウトを待つ学生も増えています。
実際、今の新卒の1/3がダイレクトリクルーティングを利用していると言われています。
ダイレクトリクルーティングは従来の大手企業が目立つナビサイトや求人広告に比べて、中小企業でも優秀な人材を採用できるツールとして注目されています。
ただし、工数がかかる、ノウハウが広く公開されていないというデメリットがあり、うまく自社運用できている企業は多くありません。
ダイレクトリクルーティング運用に課題がある企業は、ぜひスカウト代行を検討してみてください。
スカウト代行であればマンパワー不足を解消できるだけでなく、プロのノウハウで効率的な採用が可能になります。
7.まとめ
Z世代の特徴やZ世代が企業に求めるものに関して解説してきましたが、世代分析より大事なのは個々に合わせた戦略を立てることと、競合に負けない社会ニーズへの対応力です。
プロ人事ではダイレクトリクルーティングのスカウト代行を行っており、個々に合わせた採用戦略も得意としています。
さらに、採用コンサルタントが在籍しているので、競合分析の結果をふまえた採用戦略の立案にも自信があります。
今までの新卒採用のやり方ではうまく採用できなくなってきてお困りの方はぜひ一度ご相談ください!