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【採用の現場で使える!】ソーシャルスタイル理論について採用のプロが解説!

採用でも使えるソーシャルスタイル理論について採用のプロが解説!

リクルートキャリア等で行われているソーシャルスタイル理論とはなにか?ソーシャルスタイル理論は採用の現場で用いられている心理学のテクニックよりもシンプルでかつ効果が出やすいテクニック手法となっており、実践で利用しやすいものになっています。

今回はこのソーシャルスタイル理論について採用のプロが解説いたします。

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目次

1.はじめに

この記事では実際にリクルートキャリアなどで使われているソーシャルスタイル理論について4つのタイプと診断結果、ソーシャルスタイル理論をいかに面接や実際の採用に活用していく手法を解説していきます。

ソーシャルスタイル理論とは相手に応じた効果的なコミュニケーションを行っていくための手法として実際に多くの企業でも取り入れられている、効果を得やすい非常にシンプルな手法であるとされています。

他の心理学などの手法と異なり、極めて明快で簡単に用いることができるため、導入のコストが低く現場にマッチしやすいというメリットがあります。

このソーシャルスタイル理論を用いて、相手に応じた振る舞い方や物事の考え方を取り入れ、コミュニケーションの仕方などを変えていくことによって、面接採用において応募者の人たちとの会話をスムーズにしたり、彼らのモチベーションを高めていくことができるようになっていきます。

この記事ではまずソーシャルスタイル理論についての解説を行った後、具体的にどのように人材採用に活用していくのかを解説をしていきます。

2.ソーシャルスタイル理論とは

ソーシャルスタイル理論とはアメリカの産業心理学者であるデビッド・メリル氏とロジャー・レイド氏によって考え出されたコミュニケーション手法の1種です。

方法としては、まず相手のコミュニケーションのスタイルを4つに分類します。

そして分類した4つの観点に応じてスタイルの理解を深めることで、相手に合わせて受け入れられやすいコミュニケーション手法を選択していくことが可能になります。

ここではまず、4つの分類のタイプについて解説していきます。

1:ドライバーの特徴

ドライバーは、一言で言えば積極的、合理的に物事を進めていきたいと考えるタイプの人です。

このタイプは一見すると感情が表に出にくく、やや性格として分かりづらい面がありますが、気持ちの強さは人一倍です。物事に対して、積極的に合理的に進めていきたいという強い思いを持っている人が多いタイプと言えるでしょう。

また他者に対しては比較的冷静で、ビジネスライクな性格の人も多いのがこのドライバータイプです。

2:エクスプレッシブの特徴

エクスプレッシブは感情表現が豊かで、表に感情を出してコミュニケーションを行っていくタイプの人です。

コミュニケーションと感情が1対になっているため多くの人に感情表現が豊かであると印象を与えることがあります。

また新しいことを好んでどんどんとチャレンジしていく姿勢や直感的に行動をしていく姿勢などが特徴として挙げられます。

3:エミアブルの特徴

エミアブルは、ある意味で日本人に最も多いといわれています。周囲の気持ちを察し協調性を持って物事に取り組もうとするようなタイプの人です。

いわゆる気配り上手で、誰からも好かれるようなタイプの人が当てはまります。

またエミアブルタイプの人は、極力自分の意見をしっかりと持つというより、周りの意見と合わせたり、齟齬・軋轢がないようにふるまうことに注力します。そのため、自分の話をするよりも相手の話を聞くことの方が多いと言えます。

一方でこういったタイプの人を動かしたり考え方を変えてもらうようにするのは、なかなか難しい面もあります。

リスクを取ることを避ける人も多い反面、聞き上手であるので、その場では理解したつもりのように見えても実際に本心がまた違うことを考えているケースも多いです。

4:アナリティカルの特徴

これはその名の通り、分析思考をするタイプの人のことを指します。

ドライバータイプと同様に感情を表には出しにくいですが、他者と自分の感情のどちらにも客観的に向きあうことができ、冷静に分析することができる人が多いです。

データの収集や分析なども好きなので、アナリティカルタイプの人を動かしたい場合にはデータ分析に基づいた結論を述べたうえで説得を行っていく必要があります。

データや分析に対して強い信頼感を持っている人が多いため、客観的な事実を与えれば、あとは自発的に判断してくれる可能性が高いと言えるでしょう。

2.ソーシャルスタイルの見分け方

ここまででソーシャルスタイルの4つの分類パターンを解説していきました。

次にこの4つのソーシャルスタイルについて、どのように見分けていけば良いのか、その分類の手法について解説していきます。

そもそもソーシャルスタイルについては分類が極めて簡単にできる手法を渡されているため、見分けることは難しい事ではありません。

2-1:自己主張の強さで判断する

まず自己主張の強さは比較的判断がしやすい所なので、この自己主張の強さで判断すべきでしょう。

例えば、自己主張は積極性等としても捉えることができるかもしれません。

何か質問はないかと聞いた際に、積極的に質問等が出てくる場合は、自己主張が強いと判断しやすいかもしれません。

また、自分が今後どうしていきたいのかといった意思決定の方針に関して、相手と価値観が異なっている場合に、そのことを明確に伝えられるかどうかという点でも判断できるでしょう。

一方で個人の価値観について言及しようとしても、その際に他者に合わせたり、周囲を気にするような素振りがあれば、自己主張は比較的強くないと判断しても良いでしょう。

2-2:4種類の分類方法

ここまでで、自己主張の強さで一旦判断することをお伝えしました。

自己主張が強いタイプと弱いタイプの二種類に分類すれば、前者は「ドライバー」と「エクスプレッシブ」で、後者は「アナリティカル」と「エミアブル」と判断することができるでしょう。

この2つに分けるのはそこまで難しくないパターンが多いです。

判断が難しいのはここからで、「ドライバー」と「エクスプレッシブ」、「アナリティカル」と「エミアブル」の両者のうち、どちらであるかを分類するのが悩みどころです。

ここから解説していきます。

2-3:ドライバーとエクスプレッシブの見分け方

まずドライバーは、とにかく物事に対して積極的に取り組んでいきたいと言う姿勢が極めて強いタイプです。

そのため何か問題や課題等が出てきたときに弱音を吐いたりするのではなく、むしろ逆に戦う気持ちを持って取り組もうとしたりピンチの時こそ前向きに考えられるようなタイプがドライバーです。

一方エクスプレッシブは、みんなで仲良く盛り上がったり、チームとしてまとまってリーダーシップを発揮していきたいと考えるタイプです。

リーダーシップという観点で言えば、ドライバーもリーダーシップを持っていますしエクスプレッシブもリーダーシップを持っているので、違いが分かりづらいところです。

しかし、ドライバーのリーダーシップは少数でもとにかく前に進めていくことを目的とする事に対して、エクスプレッシブのリーダーシップはとにかく沢山の人とみんなで盛り上がって楽しんでいきたいタイプと言えます。

2-4:エミアブルとアナリティカルの見分け方

自己主張の強い弱いで判断する場合、弱い方に当てはまるのがエミアブルです。

というのも、エミリアブルは人と強調することを優先的にするため自分の意見はなかなか言わない傾向が強いです。

ただエミリアブルについて注意しないといけないのは、このタイプは個人の意見を全く持っていないわけではないけれども、なかなか自分から自己開示をしないという点です。

新しい物事を積極的に始めていく事に対して苦手意識を持っていますので、自分から積極的になにかを始めるという事はあまりないと言えます。

環境面での変化にもストレスを感じやすい人がこれに当てはまります。

また、エミアブルの中でも、場合によっては自分を犠牲にしてでも他人の意見を尊重するケースもあります。

これに対して、アナリティカルの特徴は数字やデータの分析を重視するところに現れます。

自己主張は強くないのですが、その最たる理由は自分の意見よりも数字やデータの方が強いと考えているためです。

その姿勢は、安易に自分の意見を言うよりも数字やデータを重視したいと言う考えから基づくものです。

自己主張の観点で言っても、自分の意見を主張する感じがとても良いのですが、データを収集したり分析の手法について興味を強く持つことに対してはかなり積極的な人が多いです。

またデータの取り扱いの観点に対してもかなり厳しい人がいるため、単なるデータだけではなく、そのデータがどういった条件でとられているのかとかデータの中身まで気にされる人も非常に多いです。

一方でそのデータの取り扱いが正しいものであると認識することができれば、そのデータを無視することができないため、ある意味で最も動かしやすい人であるとも言えるでしょう。

3.面接などで生かすソーシャルスタイル別の攻略方法

ここまでソーシャルスタイルの見分け方について解説をしてきました。

それらを理解した上で、次に面接で生かせるソーシャルスタイル別の戦略方法をスタイル別に解説をしていきます。

3-1:ドライバーの攻略方法

ドライバーのタイプはとにかく物事を前に進めていき戦略を立案したり自分で決断したりしていくことに対して強い興味関心を持つ人になります。

逆に言えば周囲の意見や環境に対してそこまで重視しない人が多いため、これらを意識してコミュニケーションをとっていくと良いでしょう。

例えば具体的にドライバーの候補者がいればそのドライバーの候補者の意見を聞いたり、その意見を尊重する態度を示せばドライバーはやる気になってくれます。

ドライバー自身は戦略の立案をやっていきたいと考えるため、論理性も非常に高い方が多いです。一方でアナリティカルと違い、データは一定重要視しますがデータだけでは判断しない点があるためあまりデータに重きを置きすぎないコミュニケーションが重要となります。

とにかくドライバーは自分の道は自分で決めたいと言う考えと戦略立案をしていきたいと言う思いが強いためそういったコミュニケーションを心がけていく必要があります。

3-2:エクスプレッシブの攻略方法

エクスプレッシブは社交的でノリが良いためとても明るい雰囲気の人が非常に多くなっています。

また感覚で判断したり楽しさを重視する傾向があるためエクスプレッシブの人を攻略するためには、とにかく論理性やデータよりも感覚的にポジティブな感覚を相手に抱かせられるかどうかが最も重要になるでしょう。

ただエクスプレッシブの場合、感覚が重要になるため同じエクスプレッシブ同士であれば非常に感覚が合うのですが、他のドライバーやエミアブルの人とコミュニケーションをすると場合によってはコミュニケーションの価値観が異なってしまうためコミュニケーションのミスが発生してしまう可能性が高くなります。

それはドライバーとエクスプレッシブの場合は、同じ積極的に意見を主張していく観点では非常に似ているため活発なコミュニケーションがしやすい傾向があります。

ドライバーは物事を前に進めていったり論理性を重視するのに対し、エクスプレッシブは楽しさ等を重視するためコミュニケーションにミスが生まれやすいのがポイントになります。

特に雰囲気などが似ているケースも多いため、似ているのに考え方が違うことで非常にキャップが大きくなりやすいのもドライバーとエクスプレッシブの関係性と言えるでしょう。

エミアブルとの相性の観点で言うと感情を重視する観点では似てはいますが前面に感情を打ち出すエクスプレッシブに対し、エミアブルは自分の感情を表には出しにくいため、一方が話すばかりで聞くばかりのコミュニケーションになってしまいやすいです。

そうするとエクスプレッシブの人は直感的に良いコミュニケーションができていないと感じ、好意的に思われない可能性があります。

このような場合はエクスプレッシブの所は面倒見も良いことからエクスプレッシブが主導権を持って行く関係性であると伝えるとエクスプレッシブの人はポジティブに感じます。

3−3:エミアブルの攻略方法

エミアブルは人の意見を重視しあまり自分から積極的な意見を出さない人とされています。

協調的で共感力が優れている人が多くいるためエミアブル同士はとても気が合いやすいとされています。

エミアブル同士であれば相手の意見を尊重しようとお互いがするためなごやかな雰囲気が構築されやすいです。

また話が長くなりやすい特徴が挙げられます。

上記の特徴からドライバーやエクスプレッシブタイプの人から見ると、エミアブルタイプの人は意志薄弱に見られてしまいがちですが、決して自分の意見を持っていないというわけではありません。

その点を早期にジャッジして、一方的な会話やコミュニケーションをしてしまわないように注意が必要です。

一方でアナリティカルの人がエミアブルタイプの人を面接する場合は、比較的相性が良いと言えます。

なぜならアナリティカルの人はデータを重要視するため、自分の意見を積極的に打ち出す事は稀で、面接などの少ない時間でのコミュニケーションであればロスが起こりづらいからです。

ただしエミアブルの人はデータ、分析などには興味を持たないため、その点には注意が必要です。

3-4:アナリティカルの攻略方法

アナリティカルの人に対しては最もアナリティカルな人同士の相性が良いといえます。

お互い論理的でデータや分析などを行う事が好きであることから、同じデータ等に基づいて判断するなど客観的なことができるため極めて相性の良いポイントになるでしょう。

一方でドライバーやエクスプレッシブの人から見た場合、アナリティカルの人はあまり積極的に意見を言わないことから、意見がないと思われかねない点に注意が必要です。

エミアブルの人がアナリティカルの人を面接する場合には、見破る傾聴力の高さがアナリティカルの分析をしたいと言う気持ちと相性が良いため、コミュニケーションが比較的スムーズに進みやすいといえます。

まとめ

この記事ではソーシャルスタイル理論についての解説と同時に、ソーシャルスタイル理論を活用してどのように人材の採用に活用していくのかを解説していきました。

面接の改善に取り組む上で、心理学のアプローチや性格分析のアプローチなどを行うケースは非常に多くあります。

そんな中でも今回ご紹介したソーシャルスタイル理論に関しては、非常にシンプルな見分け方となっており、比較的容易にキャッチアップすることができるため、導入しやすいメリットがあります。

またその他にもソーシャルスタイル理論を活用して、事業の時既存従業員の離職を減らすことや、自社に本当にマッチした人材を採用していくなど、実際に採用戦略においても有効な手立てと言えます。

従業員の離職や採用戦略についてお悩みの際は、是非プロ人事までお問い合わせください。

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この記事の監修者

採用代行・採用コンサルティングサービスを提供している株式会社プロ人事が運営する採用メディア「SaiDai」

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