近年注目されている採用プログラムに、インターンシップ制度があります。
インターンシップは「職業体験」とも呼ばれ、応募者が企業に出向くなどして業務内容や業界への理解を深める機会であり、短いものでは1日から参加できるものもあります。
この記事ではまずインターンシップについて説明するとともに、その運営手法のなかでも特に「1dayインターンシップ」の企画について、具体例を交えながら紹介していきます。

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インターンシップとは?
インターンシップとは、就職活動の初期にある「職業体験」のことです。
応募者が実際に企業に就業する体験を通じて、業務内容や企業・業界、それらが社会においてどのような意味を持つのか、働くこと全般への理解を深めることができます。
学生にとってはビジネスの現場を体験できる機会であり、近年はインターンシップを採用する企業が増えています。
インターンシップの実施期間は、数日間の体験から1カ月以上にわたる長期のものまであります。
また開催規模や内容も、業界や企業によって様々です。
【短期or長期】インターンの期間の違い
同じインターンシップでも、開催される期間によって目的が異なります。
それぞれの概要を以下にご紹介しましょう。
① 短期インターン
「短期インターン」は、所用期間が1日から1か月以内にカリキュラムが終了するインターンシップです。
特に、半日〜1日以内でインターンは「1dayインターン」と呼ばれる場合もあります。
短期(1day)インターンの主な企画内容
- オリエンテーション (企業・業界についての説明)
- 実務に近い内容のワークショップ
- グループでのディスカッション
- 社内見学
短期インターンは、短い時間でその仕事のやりがいや魅力を知ってもらう事に重点を置いたプログラムです。
ホームページ等に記載されている会社概要では分からない社風や仕事について、企業独自のカリキュラムを通して実体験で学べるのは学生には参加するメリットと言えるでしょう。
そのため短期インターンは想定される参加者のニーズに沿った、間口の広い内容が求められます。
その分、もし企業側に「開催数を増やしたい・エリアを広げたい」という意向がある場合には、外部の業者への依頼を検討するメリットが大きいといえます。
例えば関東本社の企業が関西在住の学生にアプローチをしたい場合に、短期インターンプログラムの運営を外注する選択肢も考えてはいかがでしょうか。
短期インターンにまつわる採用業務を代行依頼(アウトソーシング)することで、より効率良く広範囲に渡り応募者を取り込み、自社についての周知を広げる採用活動が実現できます。
② 長期インターン
「長期インターン」は1か月から1年以上にわたり、カリキュラムに取り組むのが特徴です。
学生であれば半年から1年程度の期間が平均ですが、企業や業種によっては卒業するまで数年間にわたり在籍する場合もあります。
長期インターンの企画内容・特徴
- 社員と同じ現場で実務を経験する
- 経験を積めば社員と同様の仕事を任されることも可能
- 所属期間が長いため、アルバイトのように報酬が学生に対して発生するインターンもある
- 学生が社会人となった際、即戦力として育てることができる
長期インターンの目的は、「参加学生に実務経験を積んでもらうと同時に、業務内容が学生自身にマッチするか、企業・学生双方が長期的な視点で判断する」ことです。
短期インターンと比べるとより実務経験を積むことができるため、企業で習得したスキルは、学生にとっては就職活動でも有利なアピールポイントとなるでしょう。
ただし、長期インターンは「採用を視野に入れた学生に対して実務経験を積んでもらう」ことが目的であり、採用の母集団形成や広く多くの学生に業務を経験してもらえるような取り組みには不向きです。
そのため、短期インターンのように企画・運用代行は難しいということは把握しておきましょう。
プログラムを企画する際に把握しておきたいポイント
ここからは、インターンシップでのプログラムの企画のために、事前に把握したいポイントを確認していきましょう。
① 学生が考えるインターンシップの参加目的
プログラムの企画にあたり、参加したい学生のニーズを把握することは不可欠です。
株式会社リクルートが実施した調査によると、インターンシップに参加する学生側の意向として「仕事や業務についての理解」が最も重要な目的判明しました。

出典:「就職白書2022」p29 図14 | 就職みらい研究所 株式会社リクルート
情報を一部抜粋・再編集をしています。
そのため、企業は「いかに学生が限られた時間で仕事や業務の理解を深められるか」ということを念頭に、プログムの企画立案や運営を進める必要があるといえるでしょう。
② 採用ターゲットの明確化
次に、インターンに参加する学生のターゲットやペルソナを明確にしましょう。
まず過去の内定承諾者から見られる傾向と、入社後社内でどのような活躍をしているか調査を行います。
それらの情報から導き出される特徴をペルソナとして組み立てていき、採用ターゲットとなるべき人物像を明確にしましょう。
③ 自社の特徴や強みを洗い出す
また、採用ターゲットやペルソナの策定と同時に、自社の特徴や強みも併せて洗い出します。
まず、自社らしさを考える際に以下2つの視点から考えてみましょう。
- 伝えたいことから考える 「メッセージファースト」
企業の核となる価値観や、今後事業で行いたい展望を定義していきます。 - 自社に入社した人から考える「魅力に感じた内容ファースト」
実際に入社した学生が、自社にどのような価値観や魅力を感じてほしいかを考え、構成します。
自社の特徴や強みをある程度言語化できたら、それをwebで検索して見ましょう。
検索してみると、似たようなメッセージを伝える企業がたくさんでてくるはずです。
その上で「これらの企業と自社は一体何が違うのか?」を再考し言語化を繰り返しましょう。
言語化を深めるとより独自性が高い「自社の特徴や強み」を作り上げられます。
合同説明会トレンド内「【採用ブランディングの極意】合同説明会で自社ブランドを確立する戦略」の記事に遷移します。
「共感の接点」の発見
ターゲットのニーズと傾向、自社らしさの要素を洗い出すといくつか重なる要素が出てくるでしょう。
この重なる要素を「共感の接点」といいます。
この「共感の接点」をもとにプログラムの内容を作れば、インターンを通して参加学生に自社の魅力や業務内容を効果的に伝えるアピールにつながります。
学生がインターンシップの参加に求める要素を確認します。
インターンシップに参加してほしい学生や自社らしさの特徴を洗い出しましょう。
- ① 採用ターゲット・ペルソナの策定
-
過去の内定承諾者から見られる傾向と、入社後社内でどのような活躍をしているか調査を行い、ペルソナを策定します。
- ② 「自社らしさ」の明確化
-
ペルソナの策定と同時に、自社の特徴や強みを言語化して洗い出します。
STEP2の「採用ターゲット・ペルソナ」と「自社らしさ」を比較し、重なる要素があるか分析します。
この重なる要素を「共感の接点」と定義しましょう。
STEP3で定義した「共感の接点」をもとに、具体的なインターンシップの企画内容を立案します。
【業種別】実際に行われたプログラムの実例をご紹介
インターンシップのプログラムを考える際のヒントにしていただけるよう、大手人材会社に掲載されているプログラムについて、いくつか事例を集めてみました。
業種・所用期間ごとにおまとめしているため、参考にしていた抱けると幸いです。
大手人材会社に掲載されたプログラム例
社員インタビュー&グループワーク
- オリエンテーション
会社や仕事についての説明 - グループワーク
グループで課題に取り組む
学生には社内の社員たちに自由にインタビューできる環境を与える - プレゼン
インタビュー内容をもとに課題解決のプランを発表 - 振り返り
プレゼンの内容について社員がフィードバックを行う
営業職の仕事を体験
- オリエンテーション
業界について自社の概要・事業展開・営業戦略について説明 - 実務研修
営業への同行前にビジメスマナーの研修を実施 - 営業に同行
実際の商談に同行させることで、仕事内容や商社が社会のなかで果たしている役割について学んでもらう - プレゼン
学んだ成果を発表し、社員からフィードバックを実施する。
工場見学&研究開発
- オリエンテーション
会社・業務の説明 - 製造現場の見学
工場にて製品がつくられる過程を見学 - 現場立ち会い体験
製品のパフォーマンステストの現場に立ち会い・体験 - 製品扱い体験
専門器具の取り扱いレクチャー・体験
新商品の企画
- オリエンテーション
会社・事業について説明 - 開発事例紹介
先輩に過去の仕事について語ってもらう - グループワーク
既存商品の新フレーバーを企画する - プレゼン・振り返り
インタビュー内容をもとに課題解決のプランを発表
社員がフィードバックを行う
プログラミングコンテスト
- オリエンテーション
会社について説明 - プログラミングコンテスト
プログラミング環境の説明後、操作とプラグラムの作成を実施する
参加者同士でコンテストを行う - 資料作成・発表
プレゼン資料を作成し、参加者ごとにプログラムを発表する - 振り返り
コンテストの審査・表彰と懇親会を実施
アプリ開発を体験
- オリエンテーション
業界について、開発の流れについて - 職場見学
見学と一緒に社員交流を実施 - 開発体験
アプリ開発に挑戦 - 振り返り
役員との座談会、懇親会
バイヤー体験
- オリエンテーション
会社・業界説明、1日の流れや商品の特徴について説明 - 商品の試食
昼食を兼ねて商品を試食
午後から実施する企画の参考にしてもらう - 商品開発
グループワークで商品企画を実施 - 振り返り
バイヤーによるフィードバック
イベント企画&接客体験
- オリエンテーション
接客についての講義、売場の準備を体験 - 座談会
先輩社員との座談会 - 実務体験
実際に店頭での接客を体験 - 振り返り
キャリアプランについての説明、先輩社員への質問会
新店舗開店の疑似体験
- オリエンテーション
会社について説明 - ワーク
新店舗を開店する一連の流れをゲーム形式で体験 - 振り返り
結果をもとに、本日の振り返りと社員によるフィードバック
競合調査&店舗改善提案
- オリエンテーション
インターン内容説明 - 競合調査・リサーチ体験
学生に競合店舗で食事してもらい、競合の調査とリサーチを体験 - プレゼン
競合調査・リサーチ体験をもとに店舗の商品やメニューについての改善案をプレゼンする - 振り返り
プレゼン結果をフィードバック
ドローンを使った現場体験
- オリエンテーション
会社について説明 - 座談会
先輩と一緒に昼食を取りながら座談会を実施 - 現場体験
建設現場で使うドローンの飛行体験 - 振り返り
フィードバックと質疑応答
施工管理の仕事体験
- オリエンテーション
会社・事業について説明 - 現場体験
建設現場の見学、図面のチェックなどの実務を体験 - 振り返り
フィードバックと質疑応答
レクリエーション企画
- オリエンテーション
会社・事業について説明 - 座談会
先輩と一緒に昼食を取りながら座談会を実施 - 現場体験
レクリエーション企画
※企画したレクリエーションは後日開催され、学生も任意で参加可能 - 振り返り
フィードバックと質疑応答
介護実務・センター長の仕事体験
- オリエンテーション
会社・事業について説明 - 仕事体験①
介護の実務を体験 - 仕事体験②
センター長に密着して書類作成や職員のシフト調整、営業活動などの業務を学ぶ - 振り返り
フィードバックと質疑応答
まとめ
いかがでしたか。
ここまで具体例を交えながら1day / 短期インターンの企画内容について紹介しました。
限られた時間でも、きちんと学生のニーズに沿った企画を構成すれば参加への満足度を高められます。
これから1day / 短期インターンの開催を検討している企業の皆様にとって、この記事が参考になれば幸いです。
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