応募者から魅力的に思われる面接官になるにはどうするべきか??
この記事では心理学のプロが語る、面接官が意識しておくべき心理学の手法5選と題して実際面接で役に立つ手法を解説していきます。
私達株式会社プロ人事では採用のコンサルティングサービスの提供をしています。
採用コンサルティングの現場では時として心理学のノウハウを活用して採用支援に取り組んでいます。
ここでは私達採用のプロが使う心理学の手法をご紹介していきます。
面接で応募者に魅力を感じてもらうには会社の規模や地名度のような変えられないものが重要と思われがちです。
当然そのようなファクターも重要な要素の一つであることには変わりはありません
しかしながら、応募者は面接官の人柄などによって入社するか判断をしていると考えています。
そのため応募者に対して自社に魅力を感じてもらうためにも、心理学の手法を用いて効果的にアプローチしていきましょう。
また、プロ人事では面接官トレーニングについても実施しております。
面接官トレーニングでは今回、ご紹介した心理学のテクニックについて基礎的な部分を座学形式で講義をするだけでなく、実践できるようトレーニングできるものとなっています。
面接官トレーニングについて興味のある方は下記のお問い合わせページからご連絡ください。
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1:心理学の効果とは
心理学とは心と行動に関する学問であり科学的な手法によって人の心理面を探求するという学問になっています。
心理学に関しては100%確実なものではなく、心理学の手法通りに全てがそのままいくものではありません。
しかしながら、人の心理に影響を与える可能性が高いことを統計的に分析したものが心理学になりますので、心理学の効果を用いることによって、統計的に採用に有利に働くことが可能となります。
また、採用に関する面接・面談は非常に短い時間となっているため、心理学のアプローチを用いることによって、応募者にとっての魅力を高めるだけでなく、応募者自身の適性や能力をしっかりと把握していくことにもつながるため、ぜひとも面接官は把握をしておくと良いでしょう。
ここでは心理学に関する有資格者であり採用のプロであるプロ人事のコンサルタントが、面接官が面接の現場で使いやすい代表的な心理学の手法アプローチを5つご紹介をしていきます。
様々な心理学のアプローチの中でも最も手軽で効果の高いものに厳選してご紹介をしているため、ぜひこの方法だけでも獲得し日々の面接に役立てていきましょう。
またこの資料をもとに面接官の育成や研修なども興味があればぜひ面接官トレーニングなど様々な研修メニューを取り揃えているため、プロ人事にお問い合わせください。
2:面接で用いる具体的な心理学手法
この章では、具体的に面接で役に立つ心理学のテクニック手法を解説していきます。
それぞれのテクニックに関するポイントを紹介するだけでなく、具体的な使用シーンも紹介します。
テクニック1:イエスバット法
イエスバット法とは、応募者が何かしらのエピソードを話したり質問の際に最初の答えをまず一旦納得、賛成、共感した上で自分の考えを述べると言うものになります。
ここでポイントになるのは応募者が話をしたタイミングです。
応募者が何らかの話を行い、一息ついたタイミングで面接官が何かしらの反応をする際の最初の反応をとにかくポジティブなものにする点です。
つまり、いきなり否定から入るのではなく、どんな内容であってもとにかくポジティブな反応からスタートしていきましょう。
この1番最初の反応は相手が最も気にしている点になります。
特に面接の場合だと自分の意見を面接官がどのように捉えているのか、普通の友人知人関係のコミニケーション以上に応募者はセンシティブになっています。
だからこそイエスバット法を用いて、まず最初に応募者の意見をしっかりと肯定して相手に対して賛同している姿勢を表します。
その上で面接官として感じることや意見があるのであれば、しっかりと伝えていくと相手も納得しやすくなりますし、応募者とのリレーションの構築もスムーズに進んでいくでしょう。
イエスバット法の具体的なやりとりのイメージ
このように、応募者の意見に対して一旦賛成の意見を示した上で面接官として質問や意見等がある場合にはその後に質問をしていきます。
このようにするだけでも一見すると対立している意見同士であっても目に見えた論争にはなりません。
応募者に対して与える印象は決して悪くはならないでしょう。
テクニック2:ミラーリング効果
ミラーリング効果とは対話の際に、相手と似た動きや仕草をすることによって相手に好感を持たれやすいと言う心理効果になってます。
例えば、ボディーランゲージであったり目線や手の動きなどが代表的なものとなっています。
応募者と同じことをするだけで、人は好意を持ちやすいという分析結果が出ています。
また言葉においても同じような効果があるとされています。
具体的には応募者が使っているキーワードと全く同じキーワードを使っていくと良いとされています。
例えば以下のようなイメージです。
テクニック3:メラビアンの法則
視覚55% 、聴覚38%、言語7%で第一印象は決まるという法則
メラビアンの法則は非常に有名な法則です。その中でも視覚と聴覚が第一印象における構成要素の中でも最も重要なものであることを示した法則になります。
メラビアンの法則では視覚55% 、聴覚38%、言語7%で第一印象が決まると言われており特に視覚情報と聴覚の情報が重要とされています。
つまり面接官の服装や見た目、姿勢などの知覚情報や、声の喋り方、音量、声色などの聴覚情報が相手に与える影響として非常に大きいものがあります。
またメラビアンの法則を採用において考えるときに重要なのが、言語情報の印象が極めて低い点です。
つい採用する側としてはどんな内容の話をするのかということに意識がいってしまい、そちらにばかりフォーカスしてしまうケースが非常に多くなってしまっています。
一方で応募している応募者側としてはどんな内容の話なのかと言う点よりも、第一印象としては視覚情報や聴覚情報の方が非常に多くなっています。
だからこそ視覚情報と聴覚の情報の点を重視していくことで採用においてプラスに効果的に活用することができるのです。
これを戦略的に踏まえて面接官にも視覚情報と聴覚情報を意識した面接官の差配や、話し方なども意識をしていくと良いでしょう。
実際に採用に生かしていく場合には視覚情報と聴覚情報に秀でた面接官を積極的にアサインしていく事が重要になります。
例えば女性が応募してきた場合、社内の誰が面接官を行ったらいいのかという点を戦略的に設計していくことも重要でしょう。
女性が応募してきた場合には、やはり同年代の女性であったりその女性がモデルケースとなり得る女性が面接したほうが自然と効果的になります。
一方で中年男性などが面接をしてしまうと関係性の構築に時間がかかってしまうこともあるでしょう。
テクニック4:ピグマリオン効果
「人は期待された通りに成果を出す傾向がある」という現象のことです。
ピグマリオン効果とは、人は期待された通りに成果を出す傾向があるとされる現象のことになります。つまり人は、期待をされればその期待に応えようと言う気になっていきます。
そのピグマリオン効果を活用していく事で面接でも役に立つでしょう。
上記の例のように具体的に応募者に対してどのような点に期待していて、どのような点にマッチしているのかをあわせて期待値を伝えていきます。
これによって応募者は期待されていると感じ、場合によってはハードルが上がるというように感じたりプレッシャーに感じる人もいますが、一方で自分が求められている会社で活躍していきたいという点に関して、ピグマリオン効果ではその期待に応えたいと思うようになります。
テクニック5:ロー・ボール・テクニック
まずは好条件だけを提示して承諾を得たあとで、都合の悪い条件を付け加えたり、好条件の一部を取り除いたりする交渉術のことです。
ローボールテクニックとは応募者がネガティブなことを言ってきたとしてもまずはそれを軽く承諾しその上で相手が求めている条件に対して承諾を得ます。
そしてその後再度ネガティブなことに対して条件を取り付けると言う交渉術のことになります。こちらについては少々分かりづらいと思いますので具体的な例を先にご覧ください。
このように、ネガティブなことやミスマッチになりそうなことを言ってきたとしてもそれに対して賛同を取り付けたい場合には、いきなりネガティブな事だけで話を進めないことがポイントになります。
応募者にとって、メリットがある事に魅力を感じてもらい「このメリットがあるのであれば少し位ならデメリットも我慢できるか」と思わせることができれば、ネガティブな事でも比較的スムーズに承認を得やすくなります。
この手法はなかなか限定的な手法にはなるかもしれませんが、例えば大量に採用したい場合であったりストレス度が高い職種などを採用したいと思った場合に、他のメリットをしっかりと応募者に理解認識させた上でデメリットの方を話をすると納得しやすくなるのです。
まとめ
このコンテンツでは心理学の効果、面接で用いる具体的なテクニックをご紹介しました。
とはいえ、どのようなものか外観はなんとなく理解できたが、どう実践していくべきかイマイチつかめていないという方もいらっしゃるかと思います。
プロ人事には心理学に関する資格を保有しているコンサルタントもおりますので、面接でお困りの際はぜひお気軽にお問い合わせください。
また面接官の育成や研修や面接官トレーニングなど様々な研修メニューを取り揃えておりますのでご興味がある方もお問い合わせ頂けたらと思います。