Wantedlyの利用が向いている企業とはなにか?運用のポイントについても採用のプロが解説いたします。
2012年にサービスを開始してから、Wantedlyを利用する企業は37,000以上にのぼるとされています。
Wantedlyをすでに利用している、もしくはこれから利用を検討しているという企業は多いのではないでしょうか。
Wantedlyはこれまでの採用ツールとは異なった切り口で候補者達にアプロ―チが可能となることから話題を呼んでいます。
そのため、人事部の方の中にはWantedlyを利用することが自社の採用活動にとって適するものなのかお悩みの方もいらっしゃる方も多いと思います。
そこで、本記事ではWantedlyがどのようなユーザー(候補者)や企業が利用しているのかに着目してどのような企業が採用ツールとして利用することがおすすめかということを解説していきます。
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1:Wantedlyの基本情報
運営会社 | ウォンテッドリー株式会社(設立2010年9月) |
サービス開始日 | 2012年 |
ユーザー数 | 約300万人 |
利用企業数 | 約37,000 |
基本機能 | 募集記事の掲載(無制限)・ブログ機能(ストーリー)・スカウトメール |
WantedlyではSNS型採用ツールとなっています。
一番の特徴としては、従来の求人サイトでは給料や待遇等の労働条件でのマッチングが主流となっていたのにたいして、Wantedlyでは企業の魅力を求人者にアピールし”共感”してもらうという新しいカタチでのアプローチができるということでしょう。
この特徴に関して一つ具体例をあげると、Wantedlyでは求人募集の記事において給与を記載しません。
このため、給与等の面で大企業に比べるとどうしても劣ってしまう中小企業やベンチャー企業などが、それ以外の職場の雰囲気やどのような人物が務めているかといった点をアピールすることができるということになります。
Wantedlyを運営しているウォンテッドリー株式会社は2017年9月にマザーズに上場しているということから企業としての信用性もあるということも人気の一つであるといえるでしょう。
ではこのWantedlyがどのようなユーザーが利用し企業が使っているのか次で解説していきます。
2:Wantedlyの特性
サービスを開始してから10年近くが経過した今Wantedlyを利用する候補者や企業も順調に増加しておりますが、どのような企業や求人者が利用しているのでしょうか。
Wantedlyをこれから利用している人事部の方、もしくは利用しているけれども自社にあっているのか不安をいう方にとって重要な要素ともいえるでしょう。
そこで、ここでは➀利用者層➁利用企業層に着目して解説していきます。
2-1:Wantedlyの利用者層
ウォンテッドリー株式会社の決算説明資料において以下のようなデータ発表されています。
また、転職活動のためのツールとして利用されているが、とくに今すぐ転職したいと考えている者よりも潜在的に転職を考えている者が多いようです。
というのも、Wantedlyは企業に共感してもらう、企業のファンを作るというのがコンセプトですのでどちらかというと長期的な目線で検討していくのであってすぐにでも転職したいと考える人にとは若干方向性が異なってくるといえます。
また、Wantedlyにはスカウトメールを送る機能が搭載されておりますので、アプローチしてきた企業に魅力を感じたら転職しようかと考える人も出てくるかもしれません。
そして潜在的転職者は基本今の仕事で活躍しており今すぐに転職したいと考えているわけではないという優秀な人材が多いです。
そのため、潜在的転職者層が利用していると考えられるWantedlyには優秀な人材が多くいると考えて良いでしょう。
- Wantedlyは20代~30代の若い層が利用している
- とくにIT関連の業種の人が利用
- 潜在的転職者層の利用が多く優秀な人材がそろっている
→若いIT関連の業種で優秀な人材が狙える
2‐2:Wantedlyの利用企業層
Wantedlyでは約3.7万もの企業が活用していますが、どのような業種が多いのでしょうか。
情報通信(web/モバイル)>コンサルティング・リサーチ>広告・マーケティング>情報通信(基盤/SI/パッケージ)などのIT関連の企業が多く利用しています。
しかし、他にも流通・小売、人材・介護・サービス、メディア・出版、外食・フードサービス等、様々な業種が利用するようになってきているようです。
また、会社の規模は従業員数100名以下の中小企業が多いようです。
給与等の条件では大企業には劣ってしまうものの大企業にはない魅力をアピ―ルすることができるためwantdlyが有効に利用することができるのではないでしょうか
2‐4:まとめ
- とくにIT関連の能力的にトップ層にあって若い人材が多い
- 利用企業としてはIT関連の企業でかつ中小企業が多い
3:料金比較
求人広告媒体には先行投資型と広告報酬型があります。
先行投資型 | 先に費用を支払、広告枠を買って求人を掲載するモデル | マイナビ転職、リクナビNEXT、エン転職等 |
成果報酬型 | 求人掲載の際に費用が無料かもしくは少額ではあるが、採用が確定した段階で費用が発生するモデル | Green |
これに対しWantedlyでは料金を支払いサービスを一定期間利用することができる形式でありいわゆるサブスクリプションにあたります。
料金プランとしては大きくライト、ベーシック、プレミアムに分かれており、管理画面にはいれる人数や、ダイレクトスカウト機能が使えるか否か、スカウト返信率などプランの内容は変わってきます。
しかし、募集掲載数や候補者数はどのプランであっても無制限です。
また、期間の選択は半年、1年、2年と分かれています。
料金表(目安)
ちなみに、Wantedlyでは一か月無料のトライアルも設けられていますのでどのような仕様なのかまずは試すということができます。
他社の採用媒体料金(目安)
マイナビ転職 | 20万円~120万円(掲載期間4週間) |
リクナビnext | 17万円~153万円(掲載期間4週間) |
エン転職 | 18万円~120万円(掲載期間4週間) |
Green | 30万円~90万円(採用一人につき) |
他者と比較すると、プランによって料金は変わりますが、1か月で最低でも20万近くかかるのに対してWantedlyは約4分の1以下で利用することができるといういうことになります。
4:どのような企業が使うべきか
Wantedlyについて利用者や利用企業、料金ついて解説してきました。
ではどのような企業がWantedlyを利用するのに適しているのでしょうか。
- ➀業種
-
利用者層がIT関連業種が多く、利用企業も多種の企業が利用しているとはいえ、やはりIT関連が多いということからするとIT業種の企業が良いでしょう。
- ➁企業の規模
-
給与や待遇等の条件でのマッチングではなく、条件以外の職場の雰囲気や社内イベントなどの魅力をアピールすることができるという点でやはり中小企業が効果的に利用することができるといえます。
- ③求める人材
-
T関連の業種の利用者が多いということと、潜在的転職者層利用が多く年齢が20代~30代が多いという点から優秀で若い人材を獲得したいという企業には適しているといえます。
- 若く、優秀な人材を求めるIT関連のスタートアップ・ベンチャー企業には最適の採用ツール
5:ITスタートアップ・ベンチャー企業がWantedlyを活用成功する3つのポイント
ここまででWantedlyの活用においては、ITスタートアップ・ベンチャー企業であれば非常にマッチしていると解説をしてきました。
一方で、エンジニアなどの採用においては非常に緊迫しており、単にがWantedlyに出稿したからといって採用が成功するものではありません。
そこで、ここではWantedlyを利用すべき、:ITスタートアップ・ベンチャー企業が実査いにWantedlyを利用したあとでどのような点に工夫すれば、採用成功にたどり着けるのか、その3つのポイントについてを解説していきます。
ポイント1:自社の狙いたい候補者をペルソナ化
Wantedlyでは、求人広告等の掲載など候補者に働きかけるものが機能として備わっていますが、これらを活用するうえでポイントとなるのが、候補者の心に響くものができるかということになります。
では、候補者の心に響くものにはどのようにするべきか。
スカウトメール等は、候補者のプロフィール等から分析して作成するため、心に響く内容を作成するヒントがあるのに対し、特に募集広告は不特定多数に向けて作成することになるので、心に響く内容を作成するうえでのヒントというものがほとんどありません。
そこで、ポイントとなるのが、【自社の狙いたい候補者をペルソナ化する】ということです。
ペルソナ化するという手法は、よく営業の分野で用いられていますが、採用活動で非常に有効な手法となります
採用分野において候補者をペルソナ化するというのは、自社にマッチする人材について、どのようなスキルや経験を持っているかというだけでなく、性格や趣味等や家族構成等、架空の人物を作り上げていきます。
そして、作り上げた人物が、Wantedlyに登録し利用するとなった場合に、どのような検索ワードで、会社を検索するのか、どのような内容の募集広告であれば心が惹かれるものになるかを考えていくことになります。
このように、架空の人物ではありますが、人物像を細かく設定することで、募集広告を作成する際のヒントとなるのです。
もちろん候補者をペルソナ化することは求人広告の作成だけでなく、あらゆる採用活動でも通用する手法ですので、ぜひ活用してみてください。
ポイント2:採用競合の企業をリサーチ
競合他社を意識するという点については、ビジネス面で意識しているという企業は多いと思いますが、採用においても競合する企業をリサーチするということが重要となります。
この採用競合について注意をしなければならないのが、ビジネス面における競合他社よりも、競合範囲が広いという点です。
というのも、ビジネスにおいては、取引相手先(顧客)は、競合他社にはあたりませんが、採用においては、同じ業界であることが多く、候補者の取り合い相手になります。
このように、ビジネス面と競合する他社とは異なるため、採用競合の分析の方法も異なります。
採用競合の分析の方法についてはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひ合わせて御覧ください。
もちろん、採用競合の分析については個々の企業でも実施できるのですが、どうしても分析の正確性に限界がありますので、コンサルティング会社に依頼することをオススメしています。
株式会社プロ人事は採用コンサルティング会社でもありますので、採用競合について独自の方法で調査をするため、より正確に分析することができます。
採用競合の分析の依頼についてもお気軽にお問い合わせください。
ポイント3:Wantedly運用代行を検討
Wantedlyを利用するうえで上述してもの以外にも細かなノウハウが存在しています。
例えば、募集記事に関して、Wantedlyでは、更新順で検索が表示されることになります。そのため、検索の上位表示されるようにしようとすると、定期的に募集記事を更新する必要があります。
とはいえ、同じ内容で更新してしまうと、候補者からすれば、人気のない企業なのではないかと勘ぐってしまうことが考えられます。
ですので、あえて、募集記事を一気に掲載せずに計画を立てて定期的に掲載できるようにしなければなりません。
ほかにも、Wantedlyにはストーリー機能もあり、こちらもできるだけ頻度を高く更新していかなければならないのですが、頻度を高くすることばかりに気が言ってしまい、内容が薄くなってしまうなど、候補者にとって満足できない内容ばかり大量に作ってしまうという事態は避けなければなりません。
このように、Wantedlyを有効に活用しようとなると、それなりの時間と労働量をさく必要が出てくるのです。
しかし、Wantedlyの運用のために新たに正社員を増やすというのは、あまり現実的ではありません。
また、派遣社員を導入するという方法もありますが、派遣社員の多くは採用のノウハウや経験的に不足しているため、その分育成する時間がかかってしまう等、結果的にコストパフォーマンスの面がネックとなってしまいます。
そこで、Wantedlyの運用を外部の採用に特化した会社に運用代行を依頼するという手法をオススメしております。
プロ人事では、必要なときに必要な分だけ利用することができ、固定費を変動費に変えることができますので柔軟に対応することが可能となります。
また、採用に特化したプロ人事では、採用に関する知識や経験をもっていますので、育成にかかる時間をカットすることができますし、Wantedlyの運用に関するノウハウをもって運用いたいますので、採用率を向上させるという点を考慮するとコストパフォーマンス面でも満足していただくことができます。
5:まとめ
本記事では、Wantedlyの利用者や利用企業、料金比較をもとにどのような企業に適した採用ツールかを解説していきました。
これまでの採用ツールとは異なり、企業が魅力をアピールし候補者に共感してもらうという新しいカタチという点で、利用に向いている企業や、その運用方法も従来のものとは異なってきます。
そのため、利用する場合に、これまでと同じ運用では効果が感じられませんが、Wantedlyの特徴をおさえた運用をすれば、従来の求人サイトでは得られなかった効果を得ることができます。
運用に関して、プロ人事ではWantedlyの運用代行も行っておりますので、気軽にお問い合わせください。