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ダイレクトリクルーティングの市場規模の拡大と今後の課題

ダイレクトリクルーティングの市場規模の拡大と今後について採用のプロが解説いたします!

2023/11/26 更新

人材採用業界でも注目を浴びるようになったダイレクトリクルーティングサービスですが、市場規模も拡大する傾向にあると言われています。

どのように市場規模が拡大していっているのかについて、なぜ拡大しているのかダイレクトリクルーティングサービスの特徴やメリット等から紐解くとともに、今後のダイレクトリクルーティングサービスの市場規模を拡大するにあたっての課題と対策について採用のプロが解説いたします。

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ダイレクトリクルーティングに関する業務内容も幅広く対応しておりますので
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目次

1:ダイレクトリクルーティングとは

ダイレクトリクルーティングとは、「人材を採用したい企業が転職や就職したい人に直接アプローチしていく手法」となります。

これまで、人材採用の手法は、人事部が候補者からの応募を待つ、【待ちの姿勢】が主流でしたが、ダイレクトリクルーティングは人事から能動的に候補者に働きかける【攻めの姿勢】をとるという点に大きな特徴があります。

「直接アプローチしていく」ための手段として、企業がダイレクトリクルーティングサービスを運営している会社と契約をして、サービスに登録している候補者のなかで自社が欲しい人材に該当する者にスカウトメールを送っていきます。

人事業界でも、ダイレクトリクルーティングが注目されるようになった背景としては、少子高齢化に伴い、労働人口が減少する傾向にあることや、売り手市場にあることなど、人材獲得競争が年々上がっていることから、人材の獲得手段として活用されるようになってきました。

ダイレクトリクルーティングは、潜在的転職者層(現在務めている会社である程度満足をしており今すぐ転職したいと考えているわけではないが、今の条件より良い条件であれば転職しようかと考えている層、比較的優秀な人間が多い)に働きかけることができるということなどから、中途採用での利用が多かったのですが、昨今では、新卒採用でもダイレクトリクルーティングサービスを活用する企業も増加しています。

実際に運営されているダイレクトリクルーティングサービスは、新卒採用をメインにしているもの(offer box)や中途採用をメインにしているもの(bizreach)から、理系採用をメインにしているもの(LabBase)など、様々な種類のダイレクトリクルーティングサービスがあります。

このように、ダイレクトリクルーティングサービスを利用する企業の増加とともに、ダイレクトリクルーティングサービス自体の市場規模も増加する傾向にあります。

次の章では、実際にダイレクトリクルーティングサービスの市場規模がどのようになっているかについて見ていくことにしましょう。

2:ダイレクトリクルーティングの市場規模

ダイレクトリクルーティングが人事採用業界でも注目を集めているのですが、実際にダイレクトリクルーティングサービスの市場規模がどのようになっているのかについて解説していきます。

ダイレクトリクルーティングサービスのメインプレイヤーである株式会社i-plug(offer box運営会社)の2022年3月期 第3四半期 決算説明資料では新卒ダイレクトリクルーティングサービス市場推移について以下のデータを発表しています。

このグラフからも分かるように、新卒ダイレクトリクルーティングサービスの市場規模は年々増加しており、2019年でおよそ25億円でありますが、2020年は35億円の見込みがあるとされており、2021年度では、40億円を超えることが予測されています。

また、ダイレクトリクルーティングサービスのメインプレイヤーのなかで中途採用をターゲットにしているビズリーチの運営をしている(株)ビズリーチの親会社である(株)ビジョナルの「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」では、ビズリーチの事業の売上について以下の通りの発表しています。

2018年から2020年の間にCAGR+31.4%となっており2020年には209億4500万円となっています。

年次利用企業利用中企業数についてにみると、サービスを利用する企業も増加している傾向にあります。

i-plugの新卒ダイレクトリクルーティングサービス市場推移とビジショナルの売上データから、最低額のダイレクトリクルーティングサービスの市場規模を割り出すと以下の通りになります。

このように、2018年から2020年の間に市場規模は年々拡大していっております。
次に矢野経済研究所調べでは2021年から2023年の予測値は以下のようになっております。

2023年度のダイレクトリクルーティングサービス市場規模は、事業者売上高ベースで前年度比23.5%増の1,068億円を予測する、としています。

なぜ市場規模が拡大する傾向にあるのかについて、ダイレクトリクルーティングサービスの特徴とともに次の章で解説をしていきます。

3:ダイレクトリクルーティングの特徴と市場拡大

以上で見てきたように、ダイレクトリクルーティングサービスの市場が拡大している理由について、なぜダイレクトリクルーティングサービスが人事業界で注目を浴びるようなっているかをその特徴から見ていきましょう。

3-1:ダイレクトリクルーティングの特徴とは

ダイレクトリクルーティングサービスが注目を集めるようになった背景は、上述したように、人材獲得競争が激化している傾向にあり競争を勝ち抜く手段として有効であるからということでした。

この人材獲得競争にダイレクトリクルーティングが有効となるのかについて、ざっくり言えば「攻めの姿勢」を取ることができるという特徴が関係してくるのですが、では具体的な特徴とはなにか、どのように有効なのでしょうか。

①候補者に自発的なアピール

従来の採用手段であれば、応募して来た者すべてに対してアピールをしていたのですが、ダイレクトリクルーティングでは企業が欲しいと思う人材であるかをプロフィールから判断してアプローチしていくので、効率的にアピールすることができます。

また、プロフィールから候補者のスキルや希望条件等を参考にアピール内容を考えることができますので、比較的アプローチの仕方を考えることができますし、努力次第で効果を高めることができます。

②知名度の低さをカバーすることができる

従来の採用手法は、候補者が広告を見て応募してくるのを待つことになるので、どうしても知名度の低い会社の広告を見ないか、見ても応募しないということがありました。

ダイレクトリクルーティングでは、会社が候補者に直接アピールすることができるので、知名度が低くても最低でも送られてメールを見る可能性が高くなりますので、全く知名度の影響をカットすることができるとまでは言えませんが、見向きされずに終わるということ防止することが可能となります。

③自社にマッチする人材を獲得することができる

ダイレクトリクルーティングサービスでは、登録をしている候補者はプロフィールを作成することになりますが、このプロフィールでは候補者のアピール欄が設けられていることがほとんどです。

これまでの採用手法であれば、企業は履歴書や職務経歴書などから、候補者がマッチするかを判断していたのに対し、ダイレクトリクルーティングサービスはこのアプローチ欄も参考にすることができるので、より効率的にマッチするかを判断することができます。

ダイレクトリクルーティングサービスでは、知名度の低い会社ではあるが、エッジの効いた特徴を持つ企業など候補者に対してアピールするポイントが強い会社に向いていたり、優秀な人材を獲得したいと考えている企業にはおすすめの採用手法になっています。

3-2:ダイレクトリクルーティングサービスの市場拡大と課題

このように、ダイレクトリクルーティングサービスでは、これまでの採用手法よりも【効率的に企業が欲しい人材にアプローチすることができる】という点で優れており、人材採用業界で注目を浴びることになったのです。

上述したように実際に数字としてダイレクトリクルーティングサービスの市場規模は拡大していっているのですが、一方で、ダイレクトリクルーティングサービスの利用を検討しているが、導入にいたらないという企業も多くいます。

なぜ、導入まで至っていないのかについては、ダイレクトリクルーティングサービスの利用には
【マンパワーが必要】ということがネックになっているということが挙げられます。

ダイレクトリクルーティングサービスでは、アプローチの努力の仕方で効果を上げることができるのですが、逆に言えばアプローチの仕方を甘くしてしまうとダイレクトリクルーティングを有効活用することができないとも言えます。

とはいえ、努力をするとなるとその分工程が増えるうえに、工程が増えればその分のマンパワーが必要となってきます。

例えば、スカウトメールの作成に関して言えば、コピペではなく【その人にカスタムする】ことがポイントとなるのですが、具体的に言えばマッチすると考えられる候補者のプロフィールを分析して作成していきます。

このスカウトメールを一人だけに送るのであればあまり問題にならないと思われるかもしれませんが、実際問題、送信した人がピンポイントで応募し採用にまで至るというケースはほとんどありませんので、複数の候補者にアプローチをしますし、その分手間がかかることになります。

また、候補者にスカウトメールを送れば終わりというものでもなく、送った候補者との間で日程調整をしていかなければなりません。

スカウトメールを送った相手は基本的に複数の企業からスカウトメールを送られていますので、他の業務が忙しい等を理由に日程調整が遅れたり面接日程を先延ばしにしてしまうとその間に他社に取られてしまうということもあります。

このようにダイレクトリクルーティングを有効に活用しようとすると、その分の工程が増えていくうえに一定以上のマンパワーが必要になってきます。

しかし、人事部は基本的に人手が少ないうえに、ダイレクトリクルーティングのために新たに人材を採用に踏み切るということは難しいですし、採用したとしても育成をすることになりますので、コストや時間という面で問題になってきます。

このように、マンパワーが足りないことを理由にダイレクトリクルーティングサービスの利用に踏み切れない企業のために注目を集めているのが、ダイレクトリクルーティングサービスの運用代行です。

4:ダイレクトリクルーティングの運用代行(スカウト代行)サービス

ダイレクトリクルーティングの市場規模に関する課題として人事のマンパワー不足ということでしたが、この課題を解決となるのが【ダイレクトリクルーティングの運用代行サービス】となります。

ダイレクトリクルーティングサービスがどのようなサービスなのか、メリットや基本フローについて、株式会社プロ人事の運用代行サービスを元に紹介いたします。

4-1:ダイレクトリクルーティングの運用代行(スカウト代行)サービスについて

ダイレクトリクルーティングサービスの運用代行サービスでは、独自のノウハウを駆使して、依頼していただいた企業様にマッチする候補者に対して、アプローチを行い、効率的に応募者を募る手法となっています。

まずは、この運用代行サービスのメリットについて解説していきます。

①マンパワーを補うことができる

ダイレクトリクルーティングサービスは、アプローチの努力の仕方で効果を出すことができるのですが、どうしても努力分の時間がかかることになります。

通常業務でも人事の方々は多忙な方も多く、業務に加えてダイレクトリクルーティングを行うとなると、中途半端な状態になってしまいますし、ダイレクトリクルーティングサービスの効果を出せないということになります。

ダイレクトリクルーティングの運用の問題に関して、新たに人材を採用するということも考えられますが、新たに人件費がかかってしまいますし、育成に時間もかかってしまうという点からも対策としてネックがあります。

この点、専門の会社にダイレクトリクルーティング運用代行を依頼することで、ダイレクトリクルーティング業務を委託することになるので、その分の業務を増加することがなくなりますので、人事部としての通常業務の負担をおうことなく運用することができます。

マンパワーの不足を補うことができるのはもちろんのこと後述するようにプロのノウハウを活用することができる上に、必要なときに必要な分だけ利用することができるという点で、新たに人材を採用するよりもコスパ面で高いものになります。

②プロのノウハウを活用することができる。

ダイレクトリクルーティングサービスの市場拡大のデータからも分かるように近年注目を浴びるようになった手法で、ノウハウも一般的に広がってはいません。

そのため、新しく導入をした際になかなか実績が出せないというケースも多くあります。

ノウハウが構築されていないことに加えて、上述したように、スカウトメールの作成や候補者との連絡/日程調整等の工数や時間がかかってしまいます

ですので、その分失敗した場合には人件費の観点から損害が非常に大きくなってしまいます。

この損害を防止するという意味でも、プロのノウハウを活用していくことができるというのはメリットと言えます。

③必要な時に必要な分だけ利用

上述したようにマンパワー不足を解決する上で、思いつくのが、新たに人材を採用するというものです。

しかし、ダイレクトリクルーティングは採用活動時期に実施することになりますので、基本的に採用活動期間を経過すると運用を停滞させる企業がほとんどです。

となると、ダイレクトリクルーティングの運用のために人材を採用したのに、運用を停止している期間は、採用した人材の分のコストが多くかかりますし、とはいえすぐに辞めさせてしまったり異動させたりするということはできません。

これに対して、ダイレクトリクルーティング運用代行サービスでは、ダイレクトリクルーティングの運用を停止したいならば、一時的に投入するマンパワーの減らしたりあるいは代行サービス中断/解約をすることが可能となりますので、柔軟に対応することが可能となります。

逆に、採用に力を入れたいという場合には、投入する人員を増加させることもできます。

このように、必要な時に必要な分だけ利用することができるということもメリットになります。

このように、人事部のマンパワー不足を解決することができるのに加えて、プロのノウハウを活用することができたり、コスト面でも、固定費から変動費に変えることができるという点でコストパフォーマンス面でも非常に優れています。

4-2:基本フローについて

ダイレクトリクルーティングの運用代行の基本フローについて各会社で異なってきますので、ここでは株式会社プロ人事のダイレクトリクルーティング運用代行サービスの基本フローを紹介したいと思います。

STEP
基本設計・戦略策定

ダイレクトリクルーティングを運用する上での基本的な業務の設計や戦略を策定していきます。

この策定に関しては、たとえば、既存の選考フローを踏襲するのか、新たにダイレクトリクルーティング用のフローを設計していくのかなどを依頼していただいた企業様と打ち合わせをしていきます。

また、利用するダイレクトリクルーティングサービスも、決めていくことになりますが、どのような人材を採用したいのかを元に、欲しい人材が登録している可能性の高いサービスであるかや、どのような料金体系になっているかなどを考慮していきます。

STEP
ターゲットも選定・アプローチ

どのような人材を獲得したいかという人材の条件等を元に検索し、該当者のプロフィール等を調査することになります。

このとき、プロフィール欄に欲しい情報がすべて揃っていない場合や情報の正確性が足りないという場合でもスカウトメールを作成して送信することになりますので、どこまでが許容範囲であるかについて細かく打ち合わせをしていきます。

スカウトをしたい人材が決まれば、アプローチとして該当者にスカウトメールを作成・送信していきます。

STEP
返信メールの対応

候補者からの返信メールに対して、面接等の日程調整といった連絡をとっていきます。

基本的にスカウトメールを送信した候補者は他社からもスカウトメールが送られていることが前提になりますので、スムーズに対応することで他社に先を越されないようにいたします。

また、期間が空いてしまったり、めんどくさくなってしまった応募者側からの連絡が途切れてしまうということもありますので、追いかけ業務などのフォロー連絡をしていきます。

STEP
アフターフォロー

運用を実施しているときに問題が発生すれば、随時報告をすることはもちろんのことですが、場合によっては中長期的に見ていく必要があるものもあります。

このような場合には、レポートとしてまとめて提出させていただき対応をさせていただいております。

レポート提出の目安としては、大体1ヶ月に1回となっていますが、企業様のご希望に沿ってレポートを作成・提出いたします。

5:まとめ

今回は、ダイレクトリクルーティングサービスの市場拡大について解説をしてまいりました。

今後も人材獲得競争率が高くなることから、ダイレクトリクルーティングサービスを活用する企業は増加する傾向にあるといえますが、利用したいと考えているが導入に関してマンパワー面がネックになっているような企業も多くあります。

この利用したいが運用が難しい企業も利用することができるようにするということが、今後の市場の拡大の課題ということになります。

このマンパワーに関する課題に関してはダイレクトリクルーティング運用代行サービスが解決の鍵を握ることになります。

もちろん、マンパワー問題の解決だけでなく、ダイレクトリクルーティング運用のノウハウが構築されていない企業様にとってもプロのノウハウを活用することができるという点はメリットといえます。

ダイレクトリクルーティングサービスの市場拡大において、ダイレクトリクルーティング運用代行サービスは助けになるといえます。

株式会社プロ人事はダイレクトリクルーティングサービスも実施しておりますので、利用を検討している方はお気軽にお問い合わせください。

ダイレクトリクルーティングサービスについてこちらの記事で網羅的に解説しておりますので、あわせてコチラもご覧ください。

こちらの記事ではダイレクトリクルーティングサービス媒体について各サービスの特徴や比較をした記事となっておりますので、あわせてご覧ください。

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この記事の監修者

採用代行・採用コンサルティングサービスを提供している株式会社プロ人事が運営する採用メディア「SaiDai」

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